好きなことをしたいけど、めんどくさい。
そんなときに思い出したい、2つの思考の癖についてのお話。
「本当に好きなことなら、すでにやっていると思うよ」
という意見を聞きました。
それに対して「いやいや、めんどくさいよ!」というのも、わかります。
「本当に好きなことなら、めんどくさがらずに行動できる」のも正しいし
「めんどくささが上回ってたら、できないでしょ」っていうのも正しい。
この二人の主張は、どちらも正しいのです。
ただ、思考の癖と、結果への期待値が、
二人の間でズレているだけです。
[好きなこと=趣味]レベルと、[好きなこと=使命]レベルの違い
まず、好きなことの言葉の定義がズレている場合。
例えば好きなことを仕事にするとした場合、
どれくらい打ち込めるのか?が重要です。
趣味のレベルで[好き]だと、提供できる価値や手法に限界があります。
どうせお金を払うなら、質は高いほうがいいですよね。
使命レベルで[好き]だと、絶対に諦めたりしないですし、リスクも取るようになります。
人を巻き込める[好きなこと]になりやすいのが特徴です。
この、好きなことレベルのことを「期待値」っていいます。
趣味を仕事にしたときに、どんないい結果が待ち構えているか。
その度合いのことです。
好きなことを仕事にするのが、良いのか悪いのか。
好きなことを仕事にするのが、良いのか悪いのか。
その論争は一生続きそうですが、
「期待値」がめんどくささを上回るかどうか。の部分を明確にしないまま話を進めても、
余計にややこしくなる一方です。
例えば、
外食しに行きたいけど、外は台風だ。でも行くかどうか。
って話になれば、それは「めんどくさい」ですよね。
食事は代替案があったりするわけですから。(自宅で作るとか出前とか)
でも、
2年に1回しか来日しない、尊敬するアーティストのライブだったら?
たとえ外が台風でも外食よりは、行ってみたい気持ちが強くなりそうな気がしませんか?
台風になったらどちらも中止や閉店しそうですけどね(笑)。
意思決定には「優先順位」があります。
それを決める要素の一つとして、「期待値」が含まれています。
その期待値が「めんどくささ」を上回るかどうか。
それだけの話なのです。
なので、
好きを仕事にするのが良いのか悪いのかは
「期待値」次第、ということになります。
好きなことを仕事にしたいなら身につけたい、2つの思考の癖
そしてもう一つ。
2つの思考の癖の話です。
どっちが良いとか悪いとかではなくて、どちらもバランスよく使うことで、
好きなことを稼げる仕事にできたりするのです。
1:積み上げ思考タイプ
2:プロセス思考タイプ
「好きなことでも、めんどくさいことだってある。」は、積み上げタイプ。
現時点から未来(結果)を見て、その間に「超える壁」がある考え方です。
壁を超える期待値とめんどくささの比較。解決法は何か。
そういう思考です。HowToや、具体的な手法を好みます。
「好きなことなら、すでにやっているはず」はプロセスタイプ。
未来から逆算して考えるタイプで、壁というよりプロセス(過程)と捉える考え方です。
壁(過程)は必要だから超える。めんどくささを減らす方法はなにか。
などを考える思考タイプです。Whyや、様々な角度からのアイディアを好みます。
今回の二人の場合、この思考タイプがぜんぜん違うので、
意見がかみ合わないのです。
好きなことを仕事にしたいなら、逆算と過程で考え、積み上げで行動する
というわけなので、好きなことを仕事にしたいなら、
今の自分とは逆の思考タイプから考え直してみるのもオススメです。
どうしても人は視点が凝り固まりがちになります。
めんどくさいから、と行動を止めてしまうのももったいないですしね。
本当に好きで期待値や優先順位、人生の中での重要度が高いなら
めんどくさいという現象を2つの思考タイプで観察してみる。
それが、好きなことを仕事にする秘訣です。